お客様事例

海苔=ごはんのイメージを、海苔=鮮魚のイメージへ。
新しい海苔のイメージを、お客様と一緒につくりあげていく。

■株式会社マツモト様

お客様の課題

●小売店でイベントを行う。
●「海苔」を鮮魚コーナーで販売する(今までは乾物コーナー)。
●新しい発想のデザインがほしい。
●イベントの成果も問われるので、小売店の担当者様、買い物のお客様の評価も重要。

亀田商会の解決策

●「ごはん」に合う海苔から、「鮮魚」に合う海苔を強調するデザインに。
●商品コンセプトは、イラストや文字などにも反映させ、細部までこだわることで、新しい海苔のイメージを訴求。
●パッケージには、販売店で、陳列変更が容易にできる、「バリッとBOX」をご提案。海苔をご購入されるお客様が、見やすく、手に取りやすい陳列が可能となりました。

いつもとは違う売り場での販売。
新しい発想のパッケージデザインを求めて。

今回お話をいただいたマツモト様は海苔の生産者様です。おにぎりや毎日の食事に添える「海苔」から、贈り物用の高級海苔まで、幅広く生産されておられます。商品ラベルやパッケージも、商品特性に合わせたデザインを採用され、お客様とコミュニケーションをとられてきました。

そのマツモト様からご相談をいただいたのは、小売店でのイベントがきっかけでした。 普段「海苔」は、乾物コーナーで販売しています。しかし、今回のイベントでは、鮮魚コーナーで「海苔」を販売されるとのことで、いつもとは発想の違うデザインにしたいとのご相談でした。

「海苔」といえば『ご飯』。
このイメージを変えたい!

デザインチームが、まず行ったのは各スーパーの焼海苔の市場調査です。現場に足を運び、包装デザインやパッケージデザインはもちろん、各スーパーでの、その販売方法を見て感じたのが、「海苔」といえば「ごはん」というイメージでした。

日本食文化にとっても欠かすことのできない「海苔」。 その「海苔」に一番合う食材といえば、「ごはん」というのは、誰もが連想するものです。 「昔からついたこのイメージを、引っ剥がさないといけないんじゃないか。まったく新しい焼海苔のイメージをつくらないとだめなんじゃないかと」と思い、『鮮魚』『魚』に合う「海苔」をアピールするデザインにしたいと考えました。

この焼海苔の特長のひとつが、穴開け加工がされていること。一般向けの市販品海苔としては初めての試みです。 これは、穴あけ加工することで、歯切れがよくなり、お刺身を入れた手巻き寿司が、バツグンに食べやすくなるのです。まさに、鮮魚とは相性が最高の焼海苔です。

この特長を何としてもお客様に伝えたい!との思いから、掛け紙は、黒ベタに白のドットガラのパターンで、「穴あけ」を強調しました。このような幾何学的な模様は、今までの「海苔」のパッケージデザインには無いものです。 また、「ごはん」から離れることはリスクもあるのですが、あえて「海鮮手巻寿司用」とうたいました。「鮮魚売場が扱う焼海苔」を印象付けたかったのです。

『鮮魚』『魚』に合う歯切れがよい「焼き海苔」というコンセプトを徹底的に訴求するために、文字とイラストではっきりとアピールしました。文字も、筆記文字のような和風でなく、新しさと「バリッ」としたことが伝わる、軽快感があるものでデザインしています。

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市販品で初めて穴開け加工がされた焼き海苔。 穴あけ加工することで、歯切れがよくなり、お刺身を入れた手巻き寿司が、バツグンに食べやすくなりました。 その穴あけ加工を訴求するラベルデザインを提案。

ラベルデザインだけでなく、売り場も考慮した販売ケースもご提案

マツモト様には、もうひとつの課題がございました。鮮魚売り場で販売するにあたり、販売ケースが必要だったのです。
弊社への依頼はラベルデザインとパッケージだけだったのですが、上記のような課題があるとお聞きし、販売ケースもご提案いたしました。まず、イベント販売が目的でしたから、移動しやすいことがメリットになると考えました。そこでご提案したのが、「バリッとBOX」です。これは流通と販売の二役がこなせるのが特長です。売り場に並べる時点で、商品名どおり、バッリと上側が簡単に外れ、後はそのまま陳列することができる優れもの。販売店様でも好評をいただきました。また、「バリッとBOX」のデザインも、掛け紙と同様に、ドットがらのパターンでコーディネートしています。

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販売店先でも上々の評価

『鮮魚』に合う「焼き海苔」という新しいコンセプトの商品でしたが、マツモト様をはじめ、販売店様でも、上々の評価をいただきました。この焼き海苔で、各段に食べやすくなった海鮮手巻き。お客様にも広がり愛される商品となり、鮮魚=海苔という、イメージづくりの手助けになれば幸いです。

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